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犬は、なぜ、におうの?

まず最初にお伝えしたいのは、わんちゃんの匂いは「花の香り」や「石けんの香り」といった、私たち人間が一般的に心地よいと感じるものとは異なるということです。ですが、長年わんちゃんと暮らしている飼い主さんにとっては、その独特な匂いが「愛おしい香り」になっていることも多いでしょう。

わんちゃんの匂いが大好きな人もいれば、少し苦手に感じる人もいるかもしれません。その匂いの原因となるのは、耳の分泌腺や皮膚から分泌される油分、そして毛穴から出る成分です。こうした匂いは、定期的なシャンプーやグルーミングを行うことで簡単に抑えることができます。

しかし、いつもの匂いと違うと感じることがあれば、何かしらの原因が隠れているかもしれません。以下では、考えられる主な原因と対策をご紹介します。


1. 皮膚感染症の可能性

毛が独特の匂いを放つ場合、皮膚感染症の初期兆候かもしれません。その後、以下のような症状が見られることがあります:

  • かゆみ
  • 脱毛
  • 炎症
  • フケや赤み

もしこうした症状がある場合は、早めに獣医師に相談してください。また、優しい成分のシャンプーを使用することで、わんちゃんの不快感を軽減できる場合もあります。


2. 濡れたわんちゃん特有の匂い

わんちゃんの被毛には、水と反応して匂いを発する微生物が存在しています。毛が乾いているときは静かにしているこれらの微生物も、水がかかると活性化し、匂いを放ちます。そのため、トリミングやシャンプーの直後に強い匂いを感じるのは、実はとても自然なことです。

ただし、シャンプー後に優れた香りを感じられるよう、自然由来の犬用シャンプーを使用するとさらに快適にケアできます。


3. 耳と酵母感染症

耳や足を頻繁にかいたり、お尻を地面にこすりつけたりする様子が見られませんか?これらは、耳や酵母感染症の兆候かもしれません。特に、かゆみを感じている場所に鼻を近づけたときに独特の匂いを感じる場合、何らかの異常が起きている可能性があります。

こうした症状が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。適切な治療を受けることで、わんちゃんの不快感を解消することができます。また、低刺激のシャンプーを使って、感染を防ぐための定期的なケアも大切です。


4. 肛門腺の分泌物

少し驚かれるかもしれませんが、肛門腺の分泌物も匂いの原因になります。わんちゃんのお尻にある小さな袋(肛門腺)は、非常に強い匂いの物質をため込んでいます。通常は排泄時に少しずつ排出されますが、これがうまくいかないと、強烈な匂いを発することがあります。

もし、次のような行動が見られたら要注意です:

  • 頻繁にお尻をなめる
  • 地面にお尻をこすりつける

これらは肛門腺の問題を示している可能性があります。早めに獣医師に診てもらいましょう。獣医師が肛門腺を絞り、分泌物を安全に排出してくれます。この作業を自分で行う必要がないのは、飼い主さんにとって大きな安心です。なお、放置すると膿瘍(のうよう)などの深刻なトラブルにつながることもあるため、定期的なケアを心がけてください。


まとめ
わんちゃんの匂いには、さまざまな原因があります。日々のケアをしっかり行い、気になる症状があれば早めに獣医師に相談することで、愛犬が快適に過ごせる環境を整えてあげましょう

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